October 05, 2014

はままつくんといわなつり

rod,leek and trekking pole

毎年恒例のはままつくんといわなつり


年に一度か二度だけど
こうして一緒に峪で釣をして 野営して 焚火を点けて そしていわなを焼いている

今年は如何するかねと 一時は日程的にもやや開催が危ぶまれたけれど
それでもどうにか都合つけて 
こうして無事に恒例行事として続けることができた

、、、、なんて云うと いかにも ”歳とりました” ってな感じだけど

これがまったくその通りなのである

すっかり陽の暮れたテン場で 
焚き火に照らされたお互いの顔を盗み観る とそれが嫌というほどに実感させられるのだ
だから あと何年、、、なんてよく言葉に出すけど 
それがホントに冗談でなくなるのも時間の問題だね きっと


つり人

ボクらがもたもたと林道の入り口で荷造りしている間に
身軽そうな釣師の二人がさっさと出発して行ったのは知っていた
でも そんな事など特に気にもせず のんびりとザックの容を整えて
で そうしてから しばらくしてからゆっくりと歩き始めた

林道を歩いている途中の会話といったら
あの峪にはホントにさかながいるのかなあ、、、とか(正しくはさかなが戻っているのか)
快適なテン場は確保出来るのかなあ 、、、とか
じゃあさかなが居なかったらどうするね、、、とか
あっ ビールを忘れた、、、、、、、とか
大丈夫梅酒持ってきたよ、、、、とかね
だいたいそんな事だった

ちょっと前までは ”先客が居たら如何しよう” なんてのが話題の第一位だったのにね





さかながいる沢との別れ道までくると
先を歩いていた二人が休んでいた
お二人が ”どちらへ” と聞くので 素直に ”コノ本筋の上へ” と答えると
”沢の中を歩きますか?” と聞かれた

そう ボクらは沢屋さんと思われたのだった

しかし ここでボクらは正直に棹を持っていることを伝え
そして 彼らが目指している右の沢にはさかながいるらしいということも伝え
さらに ボクらは左の沢を見てみたいので安心して右へ行ってくださいとも伝え
それではお先にと言い残し 
荒れ果てた荒野のようなゴーロの中へと、、、、

暫くして振り返るとさっきのお二人がボクらの後を遡ってくるのが見えた

ボクらは滝を巻くためにゴーロの本筋から左岸の急登に取り付いた
下見もしたことのない滝を登るのは気が進まなかったし
だいたいからしてなんの道具も持ってきてもいなかった
それでも登れと言われれば 登ったに違いないけれど、、、、いや登らなかったかな、、、
とにかく滝上の二股へ直接出るためにせっせとソコを登ったのだ

登りが一段落した暗部で休憩

滝を眺めながら ”やっぱり登れるんじゃない? 右の枯れ沢から取り付けば、、”
なんてコトをはままつくんと話していると さっきのお二方がやって来た
たぶんボクが あれっ?といった顔してたんだろうと思う 
 ”ショートカットのルートを知ってるような気がしたのでついてきました” と此方が聞く前に笑いながら告白された

向こうの峪こっちの峪

滝上から四人で二股へ降下した
そして最初の沢の手前で再び二手に別れ ボクらは沢を渡ってもう一度向こうの尾根に乗った

尾根を乗越す時 山腹を巻いて行く二人が見えたので手を振り合った
どっちの沢にもさかながいるといいねと、、、。

ゴーロ
尾根の上から流れが見えた時は期待が出来そうな感じもしたけど
いざ降り立ってみると 正直その時点で駄目かなと思った

それでも一応先へ進んでみる
けれどさかなが泳ぐ姿は見つけられなかった
あるのは狭い砂地に熊の雲古だけだった

実は棹を継いで毛鉤を振り込んで見ることもしなかった
それくらい気配が無かったんだけど
今思えばちょっとくらい毛鉤を流してみても良かったかなと思う
でも どのみち結果は同じだったろうとも、、、。



二人ともこうなるような気がしていたので たいしてがっかりもしなかった
そもそもこういうコトには昔から慣れっこなのである

さかなが居れば それは儲けもの 
居なければ潔く諦めてまた次の沢へ
といつもそんな具合なのである

月夜茸

果てしないゴーロの谿をさっさと抜け出して
ひと気のうんと濃い森へ入り込む

tarp

もう少し近いかと思ってたけど
こっちの谿への移動にはそれなりに時間がかかった

といっても あっちの峪で一仕事終えてきたにも関わらず 
野営の準備を整え終えてもまだお昼前だったというのはありがたかった
ありがたすぎてバチガあたりそうなくらいだったけど
たまにはそんなある意味ご褒美的な 流れるようなスムースな展開も有りかと、、、。

幕を張って 寝床を設えて 昼飯喰って
それでもまだ余裕があったから 釣に出る前にもう一息と珈琲も淹れた
いい加減一息いれすぎかもしれないなあと思ったけど
そんな思いと共に ”たぶんすんごく釣れちゃうんだろうなあ” といった妄想も膨らんだ 際限なく、、、

anglerいわな

そして いよいよ はままつくんがその妄想の口火を切った

fly現実は妄想よりも激しくて 一見壊れる筈のない毛鉤がみるみるうちに壊れて行く
(これを毛鉤と呼んでいいのかは どうか この際触れないでおいてほしい)
ゴムの足(足なんだよホントに)が一本 また一本と失われていくのだが
これはいつものことで折込済みなので気にすることはない
そしてそのたった一本残されたその足が 更に激しくさかな達を幻惑するのであった なんとも好都合なことに
だったら それなら最初から一本付けにしとけばいいんじゃないかといつもそう思うのだが、、、

とにかく どーでもいい部品が次々に失われていくのだが 
そんなコトなどさかな達は一向に意に介さない
それどころかそういうのが好きなんだよとでも言いたげに
次から次へと釣れ続けた




件の毛鉤だけど
一通り壊れると もうモゲタり切れたりする部位もなくなる
するとこんどは肝心の鉤の軸が曲がったり 鉤先が鈍るといったコトが起こりはじめるのだ

鈍った先っちょはその辺の石で擦ればもとに戻るんだけど
曲がった軸は下手をやるとぽっきり折れる だから その辺は慎重にやらなくちゃあなんない

まあ 見るからに太いその軸が曲がったりはしないだろう と思われるかもしれないけど
さかなが掛かる度に チモトを摘んで手首を返して外していると
さかなの重みでこれが結構簡単にひん曲がるのだ

なんでもいいけど そんなのはさっさと交換すればいいのに とまたしても思われるかもしれないが
いい歳した方々ならお分かりいただけるかと思うが 老眼というのは結構手ごわいのである いたまったく
出来れば いま付いてる鉤を結んだまんまでずっと、、、と思うのはボクだけではないはずだ

歳とって目が弱った話とかは置いといて 

チモトを摘んでクイッと外すあれに戻るけど
これはさかなを触らずに鉤から外す動作としては 恐らく一番か二番目にいい方法だと思っている

もしかしたら一番は水際でさかなを横たえさせたままでチモトをひねるのが良いのかもしれないけど
でもそれだとさかながバッタンバッタンすると手に負えなくなるコトが多い

例のあれである 写真を撮ろうとして難儀させられるあの地獄絵だ

だからボクはハリスをたぐってチモトをつまみ そしてぶら下げたまま高飛び込みのように落ちてもらうようにしている

でもこの仕掛けには一つ難点がある

下手打って何処かに引っ掛けたときなんかはちょっと厄介なコトになるのだ
何せ そうやって外すにはハリスと鉤の軸を太くしておく必要があるから
ちょっとくらい棹を煽ったくらいじゃあ上手い具合にハリスが切れてはくれない
鉤だってさらにがっちりと食い込むだけのコトが間々ある
それに普段から少し手荒な真似をしがちなのに イらっとしてさらに手荒に煽ったりした日には
それは棹が折れちゃったって不思議じゃあない ホントの話

それなら細いハリスにすればいいとおもうかもしれないけど
それだと手繰った時に切れちゃうから そうするといくらカエシが無くても さかなは暫く鉤付きのまま泳いでいなきゃあならない
それから 軸が細いとチモトが手に刺さるし(刺さんないけどそう感じる) 
それとそんな柔な鉤じゃあ二、三匹かけたらポッキと折れちゃうだろうしね
まあ折れてもいいんだけど そうすると また ホラっ 交換しなきゃなんないからね 面倒だよね

とにかく なんにせよ あっちを立てればこっちが立たずというそんなのがあるでしょ 確か?
だから そこは無理やりさかなに鉤掛けるほうの ”人” が ちょっと手間掛ければそれで収まるんだから
それくらいのコトは我慢しようじゃないかと ねえ 
手間掛けたくない人の強引な言い訳みたいになったけど まあ言いたいコトはわかってもらえたと、、、たぶん

そんなこんなで毛鉤が壊れたので付け替えた (とっかえるまでの話が長かったけど それも歳のせいだから)
今度はもっとデカイのが掛かるようにともっとうんとデカイ鉤を


焚き火
さかな釣にばっかり気をもっていかれていて
ここらで引き返そうって時になって今晩食べるいわなを確保していないじゃないかってことになった

まあ 当然といえば当然なんだけどね

で あらためてテン場に戻る途中はままつくんに ”ところでいわな食べるの” って聞いたら
”食べましょう” って元気よく返事が戻ってきた

なのに テン場に戻って焚き火がつくと 彼はさっさと着替えて濡れモノを火に掲げ始めた
で ”いわなは” って恐る恐る聞いてみたんだけど
そしたら ”お願いします” だって

まあいいんだけどね
ここで四の五の言っても始まらないし もたもたしてたらあっというまに暗くなっちゃうしね
だから着替えてない者が担当ですよねと さっさとサンダルツッカケて漁場へ戻った






アングリングと食料調達としての釣

これは全く違う あたりまえだけど その文字キャラクターなんかよりも更に大きな違いがある
前者は釣れると愉しい 後者は釣れると安心する

釣り方もまったく違う
まったく同じ仕掛を使っていてもだ

前者はこうしてこうやってここでさかなが出る筈、、、みたいなコト考えたりしながら愉しく釣るが
これがなかなか思いどおりには掛かってくれない

後者はさかなの居そうなところへ仕掛けを放っておいて、、、そろそろかなと思ったら頃合をみて大合わせをくれてやる
すると ちゃんと食べ易い大きさのがいわながガップリと鉤を咥えているもんだ
当然だけど愉しくはない でもその代わり大きな安心感となんともいえない幸福感のようなものがついてくる

そうやって後者の方法に習って 岩の向こうへ毛鉤を落として三つ数えてから合わせをくれた
そうやってちゃんと二匹確保したんだから もう誰が食材当番だとかはどうでもいいのだ
もし確保出来てなかったら その時はそうも云ってらんなかっただろうけどね

でもホルモンもあったし 二人分にしては多すぎるビリー缶いっぱいのすいとんも煮えていたので
仮にそんなコトになっていたとしても 大したことでもなかったと思う

clikstandmoka express

ピューとかブシュッとか そんな音が耳について夜中に何度か目が醒めたけど 
おっかないので目を開けなかった
朝起きたときはままつくんにそれについて確かめたら 
目が光ってるのが見えたっていってた それからソレはそれ程の大物じゃなかったようだったとも



今回は珍しく二人とも早起きだった
だから朝飯を済ませて エクスプレスで淹れた珈琲を二杯づつ飲んでも
またもや余裕たっぷりで、、、、だからまた釣に行く事にした

昨日よりもデカイ毛鉤を結んだ
もちろん小細工しなくても絶対沈まないヤツを

はままつくんといわな釣り つづく

この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/dogs_age/52304059