September 09, 2014

奈良田へくだる

熊の平小屋


山にいると夜中に目が覚めることは良くあること



暗闇のなかで時計のグローボタンがなかなか探り当てることが出来ないでいた

それでも暫くは時計の縁をさすっていたのだが いい加減焦れたのであきらめようかなと
でも追加で二十秒くらい頑張ってみる が だめだったので止した

外が暗いのはわかっているし 別に如何しても時間が知りたかったわけでもなかったのだ

それでもう一度寝ることにして 少しだけ浮かせていた頭を元に戻したんだけど
その時 顔の横10cmくらいのトコに確かにカメラバックが置いてあるのが見えた(暗かったけどこのときは暗視能力が働いたらしい)
そしてそのバックの口が開いていて携帯電話が転がりでているのまでもがぼんやりと見えたのだった(これは実際にではなく心の目で見た)

最近の電話はスマートフォンと呼ばれていて 時計のボタンなんかよりは遥かにデカく操作ボタンの在り処もわりとわかり易い 
ボクのスマフォ(以降スマフォと記述します)のボタンは左右に1つずつ うち片方は音量である
であるからして 音量のボタンをいくら長押ししたところであのブルッっとした震えは来ないのである
だから 暗闇の中でも自分がどっちのボタンを押し続けているのかくらいは 遅くとも数秒後には判明することになっている

果たしてそれは右側の電源であった

よって例のブルッが来た 
そして後程なくして液晶の明かりが輝きだし、、、、、、、さむすん、、、、の後に時刻を確認できたのだった


三時くらいだったと記憶しているが 二時半くらいだったかもしれない
とにかくそんな早くに目が覚めてしまった

時間がわかると同時に起き上る
すこしまえまで ”もう一度寝よう” と決めたのにも関わらずだ
いったい あの決定はなぜ此処まで簡単に覆されたのか、、、まあコレとてどうでもいいのだが

起きて外に出ると当たり前だけど暗かった
こんな時は星を眺めるのだが(ボクでも星くらい眺めます) その前に回りの暗がりに熊が潜んでいないかを確かめる必要がある
ランプであたりをざっと照らしてそして熊OKと声をだすのだが
何故 ”ざっとでいい” かというと ”もしも” 何か見つけると一大事(怖い)だからだ


五分も眺めていなかったと思うけど
その短い間に星が流れた 
それも自身の観測史上最大と思われるくらいに太くて長い尾を付けたデカイ星が流れたのであった

もしかして今日はデカイのが釣れるんじゃないかなと そんな妄想が頭をよぎった
でも釣に来てるんじゃないんだけどね

熊の平小屋テラス

大物を観測して幕の下に戻る

さぁ〜てと といった感じでゴソゴソと朝飯の仕度をしていると
隣の幕から ”今何時だと思ってんだ” 的な迷惑そうな声がした 
発音は ”もうおきてるの?” だったけどね

そんなお隣さんの問いかけに適当に応対した後 
昨日の晩炊飯した飯を適当に温め直してささっと朝飯を済ませ 
身の回りを片付け その流れでパッキングへと、、、、


”夏やまは早出早着が基本なのである”

そんな心にもないことを吹きながら二人で小屋へ
そして出発前に小屋番に挨拶をして 憧れの熊の平を後にした

ナナカマド







井川越から三国平へ登り返していると
遠くの塩見に陽が当たり始める

実はこんなに朝早くに行動を開始したことがほとんど無い

同じような景色はテン場からでも眺めることが出来るので
早朝に雲が動き出す様子やら そんな一連の景色自体はさして珍しくも思わないないんだけど
白みはじめた中を歩きだし 次第にホントの朝を迎えるのこの感覚は正直少しだけだけど新鮮だった

だからこれからは早起きして
てきぱきと行動を開始することにしようと思う (思ったり 願ったりするのは自由だから)





仙丈岳三国平で タカハシくんトラバースルート タカハシくん

熊の平が目的地だったのでこの先はすべて下山の為の通過ルートとなる
しかしながら そうは言っても先ずは農鳥へ取り付くのが先決である

そして農鳥に取り付くには 三国平から三国沢を跨ぎ向こうに見える稜線へと移動することになる
なんと贅沢な下山ルートだろう われながら コノ計画は完璧だ とこのときそう確信した


三国沢〜塩見方向三国沢源頭

分岐から美しいカールへと進む

いくらも行かないうちに三国沢の源頭に辿りつく
儀式は苦手だけど せっかくなので源流の水を手酌ですくって一口飲んだ
そうしてから今一度水筒へ水を補給

そういえば トラバースルートに入ってから 忽然とタカハシくんが行方知れずになる

水場で休んでいる時にその不明者がニヤニヤしながら合流するのだが
如何したのかと尋ねると ”何かに導かれて少し上のほうを歩いて来た” とのこと
ありがたい体験をしてきたと思われる彼も やはりここで水を一口含んだあと水筒に水を溜めていた

農鳥沢手前農鳥沢縦走路

陽が当たり始める前に稜線に出たいと思っていたけど
最後の最後にザレた農鳥沢へ進入する手前でお天道様に捕まった
そして ”もっと早くに出発しておいてもよかっただろう” といわんばかりに頭のてっぺん辺りをじりじり焼かれる
それでも直ぐに日陰の農鳥沢へと逃げ込み 程なく縦走路へと辿りつく


稜線の縦走路に出ると景色が変わる
この二日間ずっと西のほうばかり眺めていたので 
富士が現れたときはこっちの東側の眺めを少し懐かしく感じた

caffe nero 店主農鳥小屋


小屋まではもう少しあるかとおもったけど
ここの分岐からはいくらもなかった





遠くに北岳

小屋には甲斐犬がいると聞いていたので 是非にお目にかかって見たかったのだが
残念ながら小屋の入り口にはロープが渡されていて そこには ”通過の方は→” みたいな札が下がっていた
小屋の中からは懐かしい吠え声が聞こえてくるが あの札を見たら気軽に犬を見たいともいいだせず
勿論小屋の誰とも顔を合わせることなく素直に要壁に沿って農鳥小屋を通過することにした

今後あの小屋へ行くことはあるのかは分からないが
もし次に通ることがあったなら その時は勇気をだして戸を叩いてみようと思う


西農鳥岳の登りでなんども振り返り北岳を確認した
この角度から見たのは実は初めてだったけど
此処まであの山が尖がって見えるとはホントに意外だった

時には違うこともしてみないとイケナイなあと、、、山のうえでそんな事に感じいるのであった








西農鳥にて

農鳥岳


それにしても良い天気だ

入山前までは この二人で山に入るとするとタダでは済まないかもと 

しかし そんな不吉な心配をよそに好天は続く

そんな好天の下 
美しいこの稜線をぶらぶらと散策でもするかのように歩く
時々 ”穏やかな好天はオレのおかげだ” なんて言ってるのが聞こえてくるが
だれのおかげであろうと お天気が良いだけで愉しいのだから
そんな手柄自慢も気にならない










農鳥岳〜大門沢下降点下降点手前にて大門沢下降点

農鳥岳を過ぎるとこの快適な稜線あるきの終わりが見える

稜線自体は その先へとずっと続くんだけど 良く踏まれているのは少し先の広河内岳までらしい
らしいと言うのは 歩いた事が無いので聞いた話と何かで読んだくらいの事しか知らないからだ
だから そのうち真偽の程を確かめてみようと思う 
多分この冬かな、、、と言っても雪が付く前にって意味だけどね


大門沢下降点の手前で spinzack を背負った青年とすれちがった
で思わず ”スピンザックですね 同じですね” なんて声をかけてしまったのだが
”こんにちは” だよね普通は

どうやらその青年はタカハシくんとこのお客さまだったようで
あとからやって来たタカハシくんは ”まいどありがとうございます” なんて開口一番
まあ間違ってはいないけど こっちもやっぱり ”こんにちは” で ”まいど!” だろ

大門沢小屋脇つり具

下降は好きな方だ
だから彼に ”お先に” と言って大門沢沿いを一気に下った

雪渓の残る沢が見えて 沢筋とルートが並走してくるともう大門沢小屋は直ぐそこだ

小屋で水を貰ってから沢へ降りて河原で昼飯にする
小屋前は相当に混雑してたし なんと云っても酷く暑かったので少しでも涼しいところで休みたかったからね

で一通り済ませて沢でぼんやりしているとタカハシくんがやって来た

聞けば 既に小屋の前で飯も食ったとのコト 勿論支度も万端だった
なので今度は彼に先に行ってもらうことにした
ボクは未だに靴さえ履いていなければ 荷物もひらげっぱなしだったのだ
だからもう少しこの沢で道草喰わせてもらう事にして 
奈良田での再会を約束して彼を見送った

奈良田へ

薪炭の森を抜けると吊り橋がある
その橋を渡るとさいごの林道あるき、、、。

日程 2014/07/29-30

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この記事へのコメント
まだ開いてるから行ってきな
Posted by m&M at September 12, 2014 00:30
小屋
灯りがついてると
全然
雰囲気が違うー😳
Posted by ナベ at September 11, 2014 22:53