July 13, 2013

毒虫の山であまご釣り

mountain














尾根は地形図通りにきつい傾斜だった、、、、


帰りみち
ようやく登り返しが終わって一息ついていると
向かいの尾根の向こうへ陽が沈んでいくとこだった

ここまでくれば後はわりかししっかりとした辿道がある
もう安心だ
どうにか暗くなるまえには車にもどれそう、、、。

trailいつものように突然釣に行くことになった

前の晩に電話でちょっと話しをしているうちに
○○峪がイイらしいという話になる
ボクは 数年前に釣りをやめてすっかり愛犬家と化したマニハナくんから
彼は 地元の兵からその峪の事を聞いたという
図らずも同時期に同じ情報が拡散していたのである

こういう話が出た時には その”イイ”は既に”良かった”になり果てている
ようするに そこは再び荒れはてたというのが 釣情報にあってはある意味常識なのである
しかし それでもいいから行ってみようと言う事になった(行く必要があるような気がした)
おまけに普通に行くのはつまらないので 山越えで 山登りのついでぐらいの感じでやってみようという事に
 

地形図を見ながら ここには居るのか居ないのか?と良く話しをしたものである
しかし だからといって誰かに聞いても始まらない(教えてくれない)
だからあの頃は 毎週魚を探しに沢を巡って地形図の水線を潰して歩いた

何時の間にか、、、気がつけば、、、イイ歳になっていて
そんな事で命をすり減らすよりも 上手く立ちまわって情報を貰ったり
居心地のいい定宿をみつけて 釣もそこそこにのんびりしたり
だれも来ない事が約束された山奥のテン場で焚火を愉しんだりするコトを覚えた
とにかく いいも悪いも歳を重ねたおかげで色々学習をしたようである
だけど釣ばかりしてたあの頃より 釣りにいく時間も釣り上げる魚の数も減ったのは確かなんだけど
それでもあの頃とかわりなく愉しいのは、、、どうしてなんだろう

yamameのんびりとした出発だった

山登りにしても 釣に行くにしてもやや遅めの出だしである いつもの事ではあるが、、、

きょうの行程はたいしたことないって思ってたし 現にそれほどの悪場もなかったんだけど
思ってもみなかった誤算が一つ二つあって
おかげで二倍くらいの時間がかかってしまったのである

予定では 峪底下降完了までで三時間くらい
その後ゆっくり河原でお湯でも沸かしてお昼
で 二三時間は釣り出来るだろうってたかくくってたわけなんだけど
残念ながら思惑どおりにとはならず 時間的にもちょっと厳しいとこへ追い込まれてしまった


山師の道が残る一つ目のピークまでは良かった
でも一区切りと思ってたそのピークから先の道がすっかり消えていた
だからと言ってどうしようもないのでとにかく降る
幽に残るのは 踏跡ともけもの道とも思える痕跡だけ
とにかくそこを辿り下降を開始する

結構な傾斜を灌木頼りに下降していくんだけど
ここで誤算その一がボクらの前に立ちはだかる
大量の毛虫が付いた 灌木に大木 地面に岩
とにかくそこいらじゅうが毛虫だらけ 
握る事はおろか つまむことすらも出来ず急斜でなんの補助もない状態
おまけに誤算その二 酷い暑さである 
低山というに相応しい1500ミーターかそこらの峪筋は 風も通らず可也の蒸し暑さだった

そんな中を延々と下降している二人
いつまでも見えて来ない峪底
蘇る昔の記憶と不吉な結末、、、、”魚居ないんじゃない?”

しかし何にでも終わりは来るのである 良い終わりか悪いかは別として

予定時刻を可也回ったころ ようやく不時着に成功

全身の水が抜けた浜松くん ”もうきょうは釣りなんてしない” といって言ってる

ボクは ”魚釣るまでやめねえんだよ” の精神でヤマメを釣るために素早く棹を継ぐ

そして釣る

で 浜松くんが寝ている岩が見えなくなったくらい釣り遡ったところで あえなく時間切れ

辺りを見回して楽に登れそうな尾根はないかなあ なんて探してみたが そんな都合のいい帰り道はなかった

おとなしく不時着地点に戻ると
有り難くも 彼は沢水を沸かして帰りに必要な水を作っておいてくれた

立ったまま握り飯をニコ喰って
そうして降りてきた涸れ沢を仰ぐ

そうしてから彼に言った ”あれを登り返すのは止そう” そう言って涸峪脇の尾根に取りついた

mossnakapireturning













あの毛虫はこんな蛾になるんだろうか?
もしそうなったら そんな時にココへ入り込んだら
尾根いっぱいの蛾が頭の中で飛び回る
暑さと ちょっとだけ日暮れに追われる焦りでそんな妄想の中へ

時々油断して目の前の幹に手をかけてしまう
するといや〜な感触とともにチクッとする
それでまた正気にもどる、、、。

浜松くんがはるか下の方からボクを呼んでいる
アイツは可也バテてる
そんなんで日暮れに間に合うのか、、、、浜松くん


水が尽きた頃核心の登り返しも終わった

あとは辿道伝いになだらかな樹林帯を抜け
大きく山抜けした斜面をトラバースして
もうひとつ沢を跨いで
それでおしまい
正確には沢を跨いでからちょっとあるけどね

沢の脇で壁からしみ出る水をがぶ飲みした
その後に もうそんなに水はいらないかなと思ったけど
それでもペットボトルにたっぷり水を汲んだ
コノ後なにがあってもいいように、、、。

lichenspinnapG






















この日 
長年愛用してきた GR3 を何処かで落とした
それから
尾根を登り返している時に地蜂に手の甲をさされた
だからという訳ではないけれど
きょうはここへくるべき日だったと確信した

Special Thanks to Mr.T
GR3 気に入って貰えるといいんですが

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