そろそろ釣にでもいくか、、、
と ここ何週間もそう思っていた
けど 未だ残雪のやまへの未練もたっぷり
なので 休みの前の晩は釣の支度も山の支度も出来ず 今ひとつすっきりしないまま夜更かし
だから 明くる日の早朝に目覚めるコトなどは論外で
午前中にベッドから滑り落ちるコトが出来れば上出来みたいな、、、そんなだから遠くの山へもひと気の薄い谿沢へも行かれず
結局 犬と長い散歩にでるか 近所の大川へ やはり犬と一緒にまるたを釣に行くかといった
そんなふうな数週間がつづいた
そしてきょうもまた そんないつもと同じような一日の始まりだった
まえの晩にどうにか釣支度を整えたものの 結局起きたのは正午少し前
”ああまただ、、、” とちょっとがっかりした だけどココからがいつもとは少し違って
”まだ昼だ” と 可也早いタイミングで思い直すコトに成功
次に
散歩を急かす犬をなだめ
ぱぱっとシャワーを浴び
ついでにバスルームを掃除
目にもとまらぬスピードで速乾パンツとハイテク素材の長袖Tシャツにに着替えると
窓を開けてゴミの収集車がまだ来ていないことを確かめ、、、、ゴミを出す
そうしてから犬に朝ご飯を与え ヤツがソレを喰ってる間に車へ釣竿やらなにやらを積み込む
さあ散歩へ行こう、、、
このまえまだ小さなつぼみだった八重桜の木がが植わっている広場へ行こう
きっときょうあたり咲いてるに違いない
散歩は急いですませたかったけど 犬には長い散歩が必要だ
きょうは休みだから rio が気が済むまで臭いも嗅がせてやろう
しかし そういった思いとは逆に ”オイオイいい加減ソコ嗅ぐのはやめて先へいこうぜ” といったこちらの気持ちが伝わるのか
踊子草に鼻をくっつけている犬が時々こっちを横目で見ては ”もう少しココを嗅ぐから” と言っているように見えてしかたがない
ほかにも色々と犬がしゃべっているような そんな危うい催眠状態に堕ちる寸前にウチにもどった
するともう午後の一時くらいで、、、このままじゃあまずい、、、、
車を停めた山里の山吹は咲いていたけど
杣を幾らかあがったとこのは まだつぼみも小さくて咲くのはもう少し先のようだった
痩せ尾根のツツジももうあとちょっとの様子
今年は寒かったから この辺りの節もだいぶ遅れているようだ
それにしてもきょうは夏みたいに暑い
あんまり暑いので 沢水で冷やして飲もうと持って来ていたビールを 我慢できずに飲みながら杣道を歩いた
下降点の尾根はわりと広いので ビール一本くらいなら転げ堕ちることもなかろうと
汗をふきふきビールをゴクゴク飲んだ
下降開始点はなだらかだけど 少し下るとザレたトラバースがある
ビールがまだ少し残っていたのでチョークバッグに缶をさす 滑り止めのチョークを入れる代わりにビール差し入れるのだ
滑り止めの代わりに滑り薬 ココで堕ちたらいい笑いモノだと考えながら わりと軽い足取りでそこをやり過ごした
沢水の流れが見えてくると同時に幾らか涼しくなった
前の日の雨はまったくのお湿り程度だったとみえて
残念ながら水位の変化は見られなかった
谿底に辿り着いたのが二時もまわった頃
でもこのごろは陽ものびたので二時間かそこらは釣になる
ただし いい気になっていると帰りに真っ暗の山中を戻ることになりかねない
だから
いいとこだけひらって釣ろう、、、
そうやって急いで遡れば 杣道が谿底降りてくるところでちょうどいい時間になるはずだ
きっと暮れる前に辿り着けるに違いない
やまめだってソレなりに釣れるだろうし、、、
最後はちょと気が急いたが どうにか予定通りに杣が合わさるとこに着いた
コノ時間ならまだしばらくは明るいはずだけど 西の空がなんとなく暗くなってきている
きっと夕立が来る
でも雨具は持って来てないのである だってあんなにいい天気だったから、、、だからもって来ないといけないのに
始まりということもあってかどうも準備が良くない
いくら暑い日がからといって
雷に撃たれるのはもちろん豪雨に叩かれるのはご免だ
だから とにかく早足で杣道を駈けだす
でも 幸い遠くの空はそれ以上暗くならず
どうにか里に着くまでは持ちそうな気配
そんななんの保証もない確信?
向こうの尾根の高木の桜がなんと奇麗だったことか、、、、ゴロゴロー、、、、、